今回、飲食店でのテーブルにと、
2人用の小型テーブルの天板の発注を頂きました
木材の種類は「ウォールナット」
先ずは、製材された板状の荒材を
必要なサイズにカットしていきます
複数枚のご注文を頂きましたので、必要枚数分カットします
「木取り」と言う作業になります
製材された荒材は、カットした部分により
木目や色合いが微妙に違います
今回3枚の板を繋ぎ合わせて1枚の天板に仕上げますので、
どう組み合わせていくか.......
木目や色合いが違い過ぎると良い商品が出来ません
いつも、1番神経を使う部分です
カットした荒材には、必ずと言っていいほど「反り」や「捻れ」があります
それを取り除く為、表面を削っていき両面フラットの状態にします
その時に、割れや節の状態もチェックします
状態が悪いモノは使用しません
そして、全てを同じ厚さに揃えます
この後、「ハギ」と言う作業に入ります
ここでは3枚の板を繋ぎ合わせます
通称「3枚ハギ」と呼んでいる作業です
特製の接着剤を使用し、3枚の木目、色合いを上手く組み合わせながら
「ハタガネ」と呼ばれる工具を使い締め付けます
半日~1日、この状態のままにしておきます
今回は、一晩この状態にしておきました
翌日、ハタガネを取り除きます
ここから仕上げ作業です
サンダーやポリッシャーを使い
表面をきめ細かくツルツルの状態に仕上げて行きます
そして、実寸法に慎重にカットします
その後、カット面の研磨と面取りを行います
今回は、2辺をRカットで仕上げています
これも、カンナとサンダーを使い手作業で行います
これで最終仕上げの塗装となります
天板ですので、耐久性、撥水性に優れたガラスコートを塗布します
ガラスコートが乾くまで1~2日この状態で乾燥させれば、完成となります
「ウォールナット」は塗装前と塗装後では、全く違う表情を見せます
それが、人気の一つの要因かもしれませんね
キャビネットや本棚などは、これと同じ行程で仕上げた板を
上下左右と組み合わせていく感じです